MESSAGE社員の声23機能②協力会社の職人さんが担当外の現場の情報を閲覧できないよう制限する機能 また、アプリは導入したらすぐに効果が出るものではなく、正しい使い方をしてもらって初めて効果となって表れるため、社員や職人の方々に対して使用方法等について根気強くサポートをしました。職人さんの中にはスマートフォンの操作に不慣れな人も多く、当初は取組成功の秘訣制度やツールを導入する際、社長一人の力だけで進めると必ず壁にぶつかります。一人でやるのではなく、同じ志を持った社員と協力し、行き詰った時は皆で話し合い、解決方法を模索することが大切です。普及した先には社員の笑顔が待っていると信じ、根気強く取り組んで欲しいです。柔軟な働き方を実践してみて受け持つ現場の状況によって勤務時間を柔軟に変更できるので、残業時間の削減に役立っています。また、施工管理アプリを活用することにより、担当の現場以外の情報もスマートフォンで簡単に閲覧できるため、他の現場の担当者が休みで急遽ヘルプに入った時も、安心して業務に専念することができています。VOICEており、その方法が統一されておらず人によってバラバラで、各現場の情報が一元化されていませんでした。また、一部の業務は会社でしか出来ないものもあるため、現場業務終了後会社に戻る必要があり、それらが長時間労働の原因となっていました。 よって、時差出勤制度を導入するためには、まず、これらの業務を抜本的に見直し生産性を向上させ、社員一人一人の労働時間を削減する必要がありました。手間が増えるという理由で反発もありましたが、初めて現場に入る職人さんに受講して頂く新規現場講習のプログラムにアプリの利用方法を盛り込む他、職人さんがアプリに慣れるまで現場社員が継続的にサポートをすることにより、徐々にアプリの利用が浸透していきました。また、現場業務終了後、工事写真の整理等のために一度帰社する時間を削減することを目的として、現場でもアプリが使えるよう社員にスマートフォンやノートパソコンを支給しました。 これらの取組の結果、各現場の工程表や図面、工事写真がアプリに一元化され、従来は限られた担当者しか把握していなかった情報が全社で共有できる時差出勤制度を活用した とある1日のスケジュール時間11:00出社・事務作業13:00休憩14:00巡回現場確認16:00現場事務所にて事務作業17:00現場終了・清掃・片付け18:00休憩18:30現場事務所にて事務作業20:00退社ようになりました。加えて、現場にいながらその日の業務を完結することが出来るようになり、業務に余裕が生まれ、時差出勤制度の導入に至りました。職人さんについても、アプリで担当現場の最新の工程表や工事写真が簡単に確認でき、従来より効率的に作業の段取りを組むことができるようになりました。 振り返りますとアプリの定着までに約3年を要しましたが、アプリと時差出勤制度の効果により、残業時間を30~35%程度削減することが出来ました。また、これらの取組は採用活動にも効果が出ており、2022年は新卒5名、2023年は新卒3名を採用することができました。経営者の方々へのメッセージ宮脇みきさん丸山一真さん代表取締役施工管理課非効率な業務フローによる長時間労働 当社の基本の勤務時間は8時から17時(実働7.5時間)ですが、残業時間削減を目的として、社員が受け持つ現場や仕事によって勤務時間を変更できる時差出勤制度を2022年に導入しました。例えば、現場が7時から始まる場合は、勤務時間を7時から16時に変更したり、マンション修繕工事で夜遅くに打ち合わせをした翌日は、始業時間の繰り下げを認める柔軟な制度です。 しかし、時差出勤制度構想時の当社の状況は、工事の進捗状況の報告等を電話やメール、ファックスなどで行っ施工管理専用のアプリを活用した業務の効率化 業務の効率化を実現するために、弊社では施工管理専用の情報共有アプリを導入しましたが、アプリの選定にあたっては以下のポイントで選びました。①工程表、図面、工事写真等の管理具体的な取組内容と導入にあたっての課題解決策とその効果
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