● 現場の負担を軽減しDX化を推進するため、ITツールの導入と並行して現場業務を一部バックオフィスへ移管しようとしたが、ノウハウの提供やこれまでのスタイルを変えることに抵抗のある社員がいたため、準備が進まなかった。● 取組に消極的な社員に対して社長自らDXの導入目的や期待される効果を説明● 経営者主導ではなく、現場の社員の声をもとに現場に残すべき業務とそうでない業務の整理をした。⇒・ 社員からのノウハウの提供によりサポートできる現場業務の幅が広がり、現場業務の支援を専門に行う会社概要16社 名 一二三北路株式会社代表者名 熊谷 一男設 立 1970年主な業種 土木一式工事、とび・土工・コンクリート工事所在地 札幌市北区社員数 100人(うち女性5人)ホームページ https://hifukita.co.jp/1997年一二三北路入社、2023年執行役員就任。「必ずしも会社で仕事をする必要はないのではないか」という考えのもと、施工管理職の在宅勤務をはじめとした柔軟な働き方の実現のため、DX化を推進。 ・導入3年目にして残業時間の削減、4週8休の高い達成率を実現。部署が設立されるまでになった。執行役員土木部長坂下淳一さん▲ホームページCASE07コロナ禍を逆手に取り、働き方改革を推進 当社の取組のきっかけは、約3年前なりました。の新型コロナウイルスの流行です。世 また、柔軟な働き方を実現していくの中が大きく変わり、対面でのやりとことは、当社のためだけでなく、高齢りが難しくなったことで、働き方を根化や担い手不足といった問題を抱える本的に見直す必要が出てきました。建設業界のためにもなると考えていま 当社はこれまで、与えられた課題やす。社員にとってより働きやすく魅力困難に対して、社長を中心にその意義あふれる会社を目指すことで、求職者や当社の使命について考え、与えられや一般の方の目に留まる機会が増え、たもの以上の価値を創り出す形で対応それが建設業の魅力やインフラ整備のしてきました。コロナ禍においても同護り手としての重要性・必要性を世間様に、これを逆境ではなく成長のために知ってもらうきっかけになると考えの転機と捉え、DX化による生産性の向ているからです。上と人財育成を2本柱とし、柔軟な働 このような想いで始まった取組は、き方に関する取組を行っていく運びと現在進行形で進化し続けています。課 題解決策背景やきっかけ事例のポイントバックオフィスの強化で生産性向上モノづくりを総合的にデザイン一二三北路株式会社
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