MESSAGE社員の声15取組成功の秘訣弊社の社是には、仲間とやってみよう 仲間を助け合おう 熱と意気 とございますが、私は西尾産業は人を大事にする会社にしたいと思っております。これまでは一人でなんとかこなせた業務も、立場や求められる要求レベルが上がっており、仲間と協力していかねば対応できない状況になっております。営業でも工事でも、社内で全てオープンにし、仲間同士で共有できるようにする、助け合える体制を作ることで、人手不足が深刻な建設業において、限られた人員でも対応できるように、常に試行錯誤しながら業務を行っております。柔軟な働き方を実践してみて9日間の連続休暇があることで、計画を立ててリフレッシュすることができるので大変満足しています。休暇を加味して業務スケジュールを立てなければならないため、スケジュール管理能力の向上にも繋がっている制度です。また、現場を基本としながらも必要に応じてITツールを活用していますので、柔軟な働き方ができていると思います。VOICE ハード面では、5つの全支店にテレビモニターを3台ずつ設置して、本社と支店を繋げる環境を整えました。勤務中は常時モニターを繋げておりますので、場所に関係無く常に打ち合わせや情報共有が出来ています。 このようにITツールの活用で全社での情報共有を促進してきた一方で、工事責任者が個々で抱える仕事をフォローし合える組織体制の整備は進んでいませんでした。ITツール導入の効果を高め、業務の属人化を解消できる組織づくりが課題として残りました。 チーム制を導入し現場のサポート体制を構築したことで社内の情報共有と効率化が進み、現場監督の残業時間が5~10%減少しました。また、当社では5年前から9日の連続休暇制度(5日間の有給休暇+前後の土日)を導入し、令和4年度には取得率100%を達成しましたが、これはチームで業務を担当することで、社員の休みに関わらず現場の稼働率を担保できた点が大きいと考えています。勿論、9日間不在にするため事前の引継ぎは必須ですが、社員同士でも休暇を見据えて日頃からコミュニケーションや情報共有を密に行うようになったため、好循環を生み出す制度となっています。 さらに、チーム制の導入に際して事務担当の職域を設けたことでライフステージ等に応じた働き方の選択肢が増えたことが、女性の採用・就業継続にも好影響をもたらし、現在では全社員のうち女性の占める割合が約46%にまで達しています。経営者の方々へのメッセージ代表取締役社長西尾裕太さん東京支店 事務リーダーKさん▲ コミュニケーションツールを活用した本社での作業。写真奥のテレビモニターを通じて支店といつでもやりとりができる▲全社員参加のWEB会議の様子。3人1組のチームで支え合う 工事責任者だけに業務負担が集中する状況を脱すべく、工事担当・図面担当・事務担当(バックオフィスによる現場支援)の3人を1組とするチーム制を導入しました。日々チーム内で現場の情報を共有し、誰かが休んだ場合にはチームメンバーで責任をもってフォローし合う仕組みです。休んでいる人の業務に関してチーム内での解決が困難な場合でも、支店の他チームや本部の工事部に相談できるといった会社全体でのフォロー体制を整えました。上記に加えて、毎月1回、全社員参加のWEB会議を開催し、会社の方向性の共有や社員同士の仲間意識を高めることにも取り組んでいます。具体的な取組内容と導入にあたっての課題互いに業務をフォローできる体制整備が必要 当社ではITツールを活用して社内の情報共有を推進して参りました。 ソフト面では2019年から施工管理アプリを導入し、現場で働く社員・職人・本社の事務方の3方向でやり取りを行えるようにしました。アプリはスマートフォンの操作に慣れていない職人も使いやすいよう、直感的な操作ができるものにしました。また、web会議やチャットなどを利用できるコミュニケーションツールを導入し、育児中の女性社員の自宅からの朝会参加を勤務時間とみなす取組も実施しています。解決策とその効果
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