中小建設業の多様な人材確保・定着のための柔軟な働き方事例集
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● ITツールを活用して社内全体での情報共有を進めたが、 ● 3人1組のチームを編成して、業務のフォロー体制を強化した。⇒・ 現場監督の社員の残業時間が5~10%減少した。 ・ 9日の連続休暇制度(5日間の有給休暇+前後の土日)の取得率100%を達成した(令和4年度)。 ・ 女性の雇用が進み、女性比率が約46%に達した。会社概要14社 名 株式会社西尾産業代表者名 西尾 裕太設 立 1962年主な業種 建築一式工事、防水工事所在地 神奈川県横浜市社員数 56人(うち女性26人)ホームページ https://nishio-w.co.jp/客様の期待や満足度に触れていく中で、その要望に応えるため、徐々に社員の業務の幅と仕事量が増加していきました。今までは一人で賄えていた業務が、現場規模が大きくなるにつれて、とても一人では抱えられなくなったのです。 当社の限られた人員で元請業者として会社を成り立たせるために、業務の効率化と柔軟な働き方を模索し始めたことが大きなきっかけです。こうして当社は、“皆で現場を共有して、一人が仕事を抱え込まないような環境整備”を目指していくこととなりました。2012年西尾産業入社、2023年代表取締役就任。元請としての仕事を増やす中で、社内の業務体制の改革に着手。会社のみならず社員も持続的に成長できる環境を目指す。依然工事責任者へ業務負担が集中しており、属人化を解消しきれなかった。代表取締役社長西尾裕太さん▲ホームページCASE06きっかけはお客様の要望 当社は創業61年目の防水専門工事業者で、創業から長らく大手ゼネコンの下請業者として働いておりました。日々の仕事と向き合う中で、元請業者を通してしかお客様とやりとりができない等、下請けとしてできる仕事に限界を感じる場面が出てきました。“防水業者としてお客様に合わせた最適な防水工法を提案したい”というのが当社の想いでしたので、お客様の要望を直接聞きながら仕事をしていくにはどうすべきか考え、10年ほど前から元請業者への転換に取り組み始めました。 元請けという責任ある立場で直接お課 題解決策背景やきっかけ事例のポイント社内のフォロー体制を構築情報共有と効率化を実現株式会社西尾産業

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