中小建設業の多様な人材確保・定着のための柔軟な働き方事例集
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● 人財確保のために、子育てや介護中の方が活用できるくじよじ出勤選択制を導入したが、始業時間を遅らせると現場の朝礼に参加できない等、コミュニケーション不足や危険予知活動に支障をきたしてしまう。● グループウェア(情報共有ツール)の活用により、その日の作業内容をクラウド上で共有できる仕組みを また、グループウェアを利用して有給休暇の申請をスマホ等からできるようにした結果、令和4年度の有給休暇取得日数は業界平均を上回る13.7日を記録した。会社概要12 そこで、当社の職場行動指針の一つである「家族と自分が幸せに過ごせるにはどうしたら良いか」を実現するために、子育て世代や家族に介護を必要としている方がいる社員が活き活きと仕事ができる柔軟な働き方の制度化に取り組むことになりました。 また、制度構築の際は横手市ならではの地域の実情を加味し、家庭と仕事を無理なく両立できる制度とすることを意識しました。育児や介護に頑張っている人を皆でサポートする体制を整えることで、微力ではありますが地域の活性化にも貢献していきたいです。⇒ くじよじ出勤選択制の導入により働きやすい環境を整備した結果、女性社員3人の採用に成功した。 構築した。下タ村正樹さん1993年三又建設入社、父である先代から引き継ぐ形で2009年代表取締役就任。地元保育園への絵本等の寄贈、中学生の職場体験受け入れ等、将来を担う若者の育成にも力を入れている。社 名 三又建設株式会社代表者名 下タ村 正樹設 立 1991年(創業1948年)主な業種 土木一式工事所在地 秋田県横手市社員数 28名(うち女性5名)ホームページ https://cs-mitsumata.co.jp/▲ホームページ代表取締役CASE05地域の暮らしを守るために 当社が所在する秋田県横手市は、地域の過疎化と少子高齢化によって年々労働力の不足が大きな問題となっており、当社も人財確保に苦戦している状況が続いていました。 横手市は、冬には1m以上の雪が積もる日本有数の豪雪地帯で、地域の方々の安全な暮らしを守るためには、建設業者による除雪作業が欠かせません。当社も自治体から除雪業務を請け負っておりますが、今後も地域の安全安心を守るためには、人財確保は本気で取り組まなければいけない課題だと考えました。課 題解決策背景やきっかけ事例のポイント地域の実情に応じた働きやすさを模索くじよじ出勤選択制で就業継続を三又建設株式会社

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