建設産業における女性の就業継続にむけたキャリアパス・ロールモデル集_第2版
9/24

I!egass7MeWORKPRVATE● 東京の現場では、スケジュール調整がしやすいため、プライベートとの両立も図りやすい。Q現場の女性就業者についてA岩手の現場では、協力会社の職長で女性が1人いたが、東京の現場では自分のみであった。当社の女性土木技術者は東京支店2人、本社4人在籍している。Q現場の環境整備A地域や現場の規模によって違いはあると思うが、環境整備は進んでいると感じる。特に、関東地方の現場は週休二日制の導入など、働き方改革が進んでいると実感。一方で、更衣室はなかなか設置されていないのが現状。男女共用トイレが設置されている現場には、ポスターを掲示する等、きれいに使ってもらえるよう周知している。Q会社の取組みA●手  当: 実家への帰省時の交通費補助は、これまで既婚者のみが対象であったが、独身者でも月1回の交通費補助が受けられることになったため、地元に帰りやすくなった。Q働くうえで男女差を感じることA男女差を感じたことはない。チームの一員として性別関係なくコミュニケーションをとれていると思う。また、建設業界は資格があれば男女関係なく認められ働ける業界だと考えている。●相談体制: 風通しが良く話がしやすい環境。ある程度は配Q今後の目標A1級土木施工管理技士を取得したい。当社では、合格後に講座の受講料補助があるため、こういった制度も活用していきたい。Q自社の異動や配属等についてA現場が終わったタイミングや2年~3年で配属の現場が変わることがあり、工事の受注状況の影響(人数が必要等)によって変わることもある。[年齢]林業業界入社22地元→仙台へ異なる業界の営業職2425新井組 入社2級土木施工管理技士取得27仙台→岩手へ東京支店に配属1級土木施工管理技士補取得28岩手→東京へ大学卒業後、仙台で就職。林業業界や営業職を経験。◎遠方への就職● 地元から離れる際は、同級生等も一緒だったため、不安はなかった。● 岩手に転勤になった際は、同性・同世代の相談相手が周りにおらず、心細いこともあった。岩手の現場に配属。多忙で想像を遥かに上回る寒さの現場を経験。その経験が「これからもやっていける!」という自信に。◎職場以外での状況● 岩手の現場では、多忙で休みが取りづらかった。東京の現場に配属。当現場では、週休二日制でルーティン業務ということもあり、休暇も取得できている。◎リフレッシュ方法● 友人が近くにおらず、なかなか会えない。そのため、電話で近況の報告等をしている。◎スキルアップ● 仕事終わりや休みの日に時間を設けて取り組んでいる。属先の希望も考慮してくれている。建設業への入職を考えられている方や就業の継続に悩む方へのメッセージ建設業界は、体力はもちろんですが、経験や技術が必要な場合もあり、働いていく上で非常に苦労しました。実際のところまだまだ勉強中ですが、現場が形になっていく姿をみると非常にやりがいを感じることができる楽しい業界だと思います。また、最近はICT化により建設業界は日々進歩しており昔のような3K(きつい・汚い・危険)から脱出しつつあり、男女関係なく働きやすくなっていると感じます。もし興味があればぜひ一緒に日本のインフラを守りましょう。

元のページ  ../index.html#9

このブックを見る