建設産業における女性の就業継続にむけたキャリアパス・ロールモデル集_第2版
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I!egass5MeWORKPRVATEQ現場の環境整備A現場の規模の関係上、設置するスペースがなく、お手洗いがない場合も多い。設置されていても男女共用で汚れており、使いたいとは思えないこともある。トイレットペーパーや手洗い用石鹸、芳香剤等を自主的に用意し、清掃を行った現場もある。Q苦労したことAはじめは、道具の名前や単位などの建築に関する知識がないため、親方の指示内容を理解するのに苦労した。現場で学びたいことや教わりたいことがたくさんあるが、教わりながら経験を積むと想像以上に時間を要する。納期を考慮すると、経験を積みながら新しい技能を学ぶ場は限られる。Q職場の子育てに対する理解A都内等の遠方の現場では、延長保育を利用しても入り時間に間に合わないことが多く、親方が現場と入り時間を調整してくれた。Q今後の目標A現場では「段取り」がとても重要であるため、親方から知識や技能とともに段取りも学んでいきたい。また、ゆくゆくは独立を考えているため、経営に関する勉強やSNSを活用して人脈も広げていきたい。Q大工のイメージA世間が抱いている「大工」のイメージと実情は異なる。作業着もおしゃれになっていたり、緻密な計算を行うことが多く、想像以上に頭を使う仕事だと思う。Q家族の協力体制A家族の協力体制は不可欠だと感じる。姉が近くにおり、とても助けられた。福島にいた両親も近くに引っ越してきたことや子どもも中学生になることから仕事に集中できる環境が整った。[年齢]飲食業、接客業(派遣社員含む)1821出産サトウ工務店 入社22親方と出会う引越(福島県→埼玉県)30両親が自身の自宅近隣に引っ越し● 延長保育の利用 遠方の現場が多いため、延長保育を利用し、7時から20時まで預かってもらっていた。地元・福島県でシングルマザーとして子育てをしながら働く。◎保育園について● 入園手続き 入園の条件を満たしていたためすぐに入園することができた。転職に悩んでいたところ親方に誘われ、入社。業界未経験であったため、最初は自社で行っている清掃関連業務を中心に従事する。◎リフレッシュ方法親方と相談や調整をしながら、お盆や繁忙期でない時期などに長期休みをもらい、子どもと旅行に出かけたり、実家に帰るなどしてリフレッシュしている。親方等と一緒に現場で働きながら技能を学ぶ。◎育児と仕事の両立● 家族の協力 姉や両親が自宅の近くに引っ越してきてくれた。帰りが遅くなる時などは、子どもの世話をしてくれた。● 職場の相談体制 親方も子育て経験があるため、理解が得られやすく、運動会等の行事がある際は快く送り出してくれた。一人で現場に入場することもあり、現場の作業や調整等も行っている。建設業への入職を考えられている方や就業の継続に悩む方へのメッセージ建築に興味がある方は、一度チャレンジしてみて下さい。想像以上に大変なこともあるかとは思いますが、どんどん楽しくなると思いますよ。女性も男性も関係なく平等に働ける建築業界を、一緒に作っていきましょう。現場で見かけたら、是非話しかけてくださいね!笑

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