建設産業における女性の就業継続にむけたキャリアパス・ロールモデル集_第2版
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I!egassMeWORKPRVATEQ働くうえで困ったことA今までの職場経験において結婚や出産育児を経ても活躍する女性のロールモデルがいなかった。そういった存在がいると参考になるし励みになると感じた。Q建設現場の女性就業者についてA前職から建設現場で働いて女性が少ないと思っていたが、現職に入社してからより少ないと感じる。今後、建設業界で働く女性を増やすためには、環境整備が必要だと考える。Q前職の設計施工会社と現職場との違いA社員のほとんどが女性であること。女性のロールモデルがQ会社の取組みAワークシェアリングという取組みを行っており、社員全員が自社が担当している各現場の情報を共有している。そのため、家庭の事情による急な早退にも別の人が対応できるようにしている。Q今後の目標についてA自身が携わっている建築の現場管理業務において、女性でもできるのだと言うところに共感して頂き、建設業で働く女性をどんどん増やしていきたい。Q活用した自治体の取組みA特に利用していない。今は実家にいるため学童保育等は利13[年齢]設計施工会社入社22インテリアコーディネーター取得39退職・引越❶結婚・出産ゼムケンサービス入社48引越❷学生時代も同様に男性が多い環境であったが、社会に出るとそれまでは意識していなかった男女差を感じる場面があった。◎設計施工会社を退職結婚後も、仕事を辞めずに続けたいという気持ちを持っていた。夫が離れた地域におり、同居するため転勤の希望を伝えるも希望が通らず、退職せざるを得なかった。用せず母が面倒を見てくれていた。周囲が資格取得に励む姿に刺激を受け、様々な資格を取得。1級建築士カラーコーディネーター福祉住環境コーディネーター◎育児と仕事の両立(現職場での協力体制)プライベートも仕事の1つ、プライベートの体験を仕事に生かすと言う方針のもと、学校行事は積極的に参加しているし、介護の会議等にも出席するようにしている。とは言え限られた時間の中で業務を遂行するため、苦労することもある。皆の協力と工夫で乗り越えている。手作業で図面を書くことは前職の経験により得意だと感じていたが、IT技術の進歩により、PC上で図面を書かなければならず苦労した。身近にいるととても励みになる。社員がオールラウンダーになることを会社全体で目指しており、設計以外の業務を覚えることもチャレンジしながら楽しんでやっている。◎育児と仕事の両立(家庭での協力体制)親と同居しているので子供が小学生の時はお世話をお願いしていた。帰宅時間が少々遅くなっても安心して仕事に取り組むことができていた。建設業への入職を考えられている方や就業の継続に悩む方へのメッセージ私が建設業界に入職したのは、男女雇用機会均等法が施行された年でした。現在は、さらに多様性を尊重する社会へと変わってきています。男性社会と言われる建設業界においても私たち女性が声をあげることで、女性の活躍の場も広がっていくと思います。一緒に建設業界を盛り上げていきましょう!

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