建設産業における女性の就業継続にむけたキャリアパス・ロールモデル集_第2版
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I!egassMeWORKPRVATEQ現場の地域差A皆、懸命に作業していることに地域差はないが、資材を手配した際の納期(スケジュール感)やご当地ルールのようなものもあり、地域差を感じた。また、雪国の現場では、作業が天候に左右されることを痛感した。Q苦労したことA入社直後は、道具の名前や元請担当者・作業員の名前等、覚えなければならないことが多く、休憩時間の雑談においても話についていけないことがあり、悔しい思いをした。Q会社の取組みA当社では毎年新入社員を採用しているため、新入社員を快く現場で受け入れてくれるよう、会社側が呼び掛けてくれている。また、男女や内外勤務限らず育休の取得実績があり、社員が就業を継続するための取組みも進んできていると感じる。Q現場の環境整備A公共工事の場合は、快適トイレの設置等進んでいると感じる。一方で土壌調査業務では、現場が動く前の段階のためお手洗いも未設置の場合が多く、近くの公共施設等を利用していた。Q今後の目標Aお客様や元請企業と話す際、これまでの経験のなかでしか語れない部分が多いと感じる。会社全体の業務を把握し知見を深め、信頼を得ていきたい。Q現場でのコミュニケーションA協力会社の作業員とは付き合いが長くなり、気さくに話せるようになった。様々な職種や幅広い年代の方々とコミュニケーションをとることができるのも現場で働くことの醍醐味だと感じる。11[年齢]25ケミカルグラウト 入社環境工事(土壌汚染対策)2級土木施工管理技士取得30地方の現場配属時は短期的な単身赴任主任地盤改良工事1級土木施工管理技士取得35課長代理課長技術営業部登録グラウト基幹技能者41入社後、すぐに現場に配属。所属は東京の本社だが現場は名古屋だったため、3か月ほど名古屋へ引っ越す。◎地方の現場において東京の本社所属でも、現場は地方の場合もあり、これまで愛知県、富山県、岩手県の現場に携わった。短期的な単身赴任のため、ウィークリーマンション等を活用していた。お施主様や元請企業への説明に同行。同じ現場で年の近い先輩に指導してもらいながら業務に励む。◎休日の過ごし方地方の現場に配属された際は、観光やショッピング、時には自宅でゆっくり体を休めるなどしてリフレッシュをしていた。首都圏の現場だけでなく、岩手や富山等の地方の現場にも従事する。また、現場管理といった外勤だけでなく、時には内勤業務も兼務して対応していた。◎同僚との交流当社は、社員同士がとても仲が良く、飲み会やボウリング大会、日帰り温泉旅行などをしていた。各々別の現場に配属されている社員同士の情報共有の場となった。◎資格取得休日に当社で実施していた、講習会を受講。平日は業務に専念するため、資格取得に向けた勉強は休日に集中的に取り組んでいた。※上記記載資格は主な取得済み資格。技術営業部への異動と同時に課長に昇進。これまでの現場での経験も活かしながら働いている。建設業への入職を考えられている方や就業の継続に悩む方へのメッセージ建設業界は男性が現在も多い職場ですが、女性が受け入れられる準備は整いつつあると感じています。また、体力勝負なイメージを持たれがちですが、建設業界で働く方々が特別体力がある方ばかりではないですし、建設業界だけが特別辛い仕事だとも思いません。様々な個性を持った大勢の人が協力し、支え合いながら働くことができるのがこの業界の魅力です。

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