建設産業における女性の就業継続にむけたキャリアパス・ロールモデル集_第2版
11/24

I!egass9MeWORKPRVATE● プライベートQ現場の環境整備等A規模によるかもしれないが、環境整備は進んでいないことが多いと感じる。現場には、お手洗いがないこともあるため、周辺の公共施設のお手洗いを借りることもある。また、現場の女性は、他事業種では見かけることがあり、特に内装関連に女性が多いというイメージを持っている。Q現場でのコミュニケーションA仕事上、人と会話することが大切なため、現場の方々とは自発的なコミュニケーションを図っている。また、高校までは女子校で周りは女性だけだったが、大学では理系学科のため男性が多かった。大学時代に男性とのコミュニケーション能力を身につけることができ、今の仕事に活かされている。Q今後の会社の取組みA今後も、自身も含めた社員が、働き続けられるよう、自社としてどのような方法が最適なのかや採用・広報面をより強化できるよう検討していきたいと考えている。Q家業で働いていて苦労したことA自分では関係ないと思っていても、周囲からは「社長の娘」という目で見られてしまうこともある。社長である父や、会社の名に恥じぬよう、立ちふる舞うように常日頃から気を付けている。Q業界の魅力A現場に出ていると様々な他職種の方と出会い、仲良くなれQ今後の目標A将来的には、経営者になり、家業を継承していきたい。そのためには、まずは職人に認められるような存在になりたい。[年齢]材料メーカー入社事務職22総合職2426 転職を検討桑原建材入社父の助言により事務職として外部の会社に入社。学生時代に学んでいたパソコンの知識を業務に活かせた。◎家業への転職家庭の事情により、家業について改めて考えはじめたことがきっかけで、最終的に自らの意志で父の後を継ぐ決意をした。ること。現在も連絡を取り合うこともある。会社の配慮により転職先の父の会社でも経験を活かせるようにと、1か月ごとに様々な部署の先輩社員に同行して経験を積み、父の会社へ転職。◎家族と同じ会社で働くにあたり心掛けていること● 仕事の時親子ではあるが、会社では社長と社員のため、職場とプライベートの関係性は切り分けて業務に励んでいる。家族とは同居している。自宅でも仕事のことを考えることもあるが、オンとオフをはっきりさせるため、プライベートの時は家族と仕事の話はしないように心掛けている。現場代理人として、各現場の全体管理(スケジュール管理や人員配置の調整等)を中心に業務に従事。今後は、資格取得にも力を入れ、スキルアップを目指す。◎休日の過ごし方等● 食べることが好きなため料理をしたり、友人と一緒に食事に出かけることでリフレッシュしている。建設業への入職を考えられている方や就業の継続に悩む方へのメッセージ以前と比べて建設業に女性が活躍している割合は高くなっていると感じます。職種にもよりますが、私達女性は職人気質にこだわらず、柔軟な対応が現場に限らず行えると思っています。これから入職を考えている方々には不安もあるでしょうが、大きな達成感を与えられることも多々あるので勇気を持って一歩踏み出して下さい。

元のページ  ../index.html#11

このブックを見る