女性定着促進に向けたアクションプログラム_第3版
8/54

栃木県群馬県埼玉県6本県の入札参加資格審査において、女性の職業生活における活躍の推進に関する法律に基づく一般事業主行動計画の策定・届出がある場合、及び同計画の実績等に対する認定を受けている事業者は加点の対象としている。また、建設業のイメージアップを図り、建設業界への女性入職者の促進や女性が働きやすく活躍できる職場環境を整備することを目的とし、平成28年度より、栃木県建設業協会と栃木県県土整備部女性職員から成る「とちけん小町魅力向上委員会」を発足した。発足から4年、意見交換会を通じて建設業の魅力や現場環境の現状などについて確認すると共に、稼働中の工事現場を回り、女性の視点で現場環境点検を実施する等の活動を実施してきた。今年度以降も引き続き、女性技術者同士のコミュニケーション向上と情報の共有、女性が働きやすい職場環境の研究及び提案、建設業のイメージアップのための情報発信、講習会や勉強会を通じての技術の習得等を軸に活動を実施していく。活用基準自治体の取り組み総合評価落札方式活用状況・ 総合評価落札方式に係る価格以外の評価点において、企業の先進的取り組みとして「若手・女性技術者の配置実<課題等>・休暇制度や柔軟な勤務体系等の制度整備出産を除けば、結婚、育児、介護といったライフイベントは男性・女性に関わらず訪れる可能性があり、休暇制度や柔軟な勤務体系等の制度整備と併せて職場の理解が進むことにより、おのずと女性も活躍できる業界になると考えるが、そういった制度整備や職場の理解がないと、結婚や出産等により退職を選択する人は多い。“女性”に限った取り組みではなく、性別に関わらず、働きやすい職場環境を整備していくことが重要であると考える。一方、国や自治体における取り組みとして、適正な工期での発注による休暇取得のしやすさや、書類の簡素化等による拘束時間の削減、快適トイレの導入等による職場環境改善、ICT活用による男女の体格・体力差の解消など、国や自治体における取り組みも必要不可欠であるため、働き方改革関連の取り組みは引き続き進めていくべき課題である。<意見・要望等>・ロールモデルの育成・周知職場にロールモデルがいないと、将来について不安を抱える人も少なくないかと思う。職場において、様々なバックグラウンドを抱える職員(社員)がいきいきと働く姿を伝えていくことで、そういった将来への不安解消や組織の活性化の観点からも有益かと考える。女性定着に関する課題等群馬県では下記の取り組みを行っている。・女性技術者と建設系女子高校生との意見交換会・女性活躍セミナー・女性による環境パトロール支援意見交換会では、女性技術者と県内の建設系女子高校生が先輩女性技術者からこれまでの体験談をお話しいただくとともに、女子高校生からの質問や不安に思う点などに関して意見交換を行った。なお、意見交換会の後に、西毛広域幹線道路の工事現場を見学し、現場の生産性向上のためのICT技術や、快適に働くための作業環境などを見学するとともに、建設に携わる技術者から話を聞いた。自治体の取り組み・ 建設産業において、女性が活躍するのは困難というイメージがあるため、その魅力とやりがいを知ってもらうこ女性定着に関する課題等①建設産業女性活躍推進セミナー平成29年度より、担い手としての女性が、建設産業に入職そして技術者・技能者として活躍できるよう、建設事業者等に対し、女性の積極的な採用や働き続けられる職場づくりの機運の醸成を図ることを目的として開催している。【内容】H29 講演①「建設産業でもっと女性が活躍できるためには」       講師:日本建築仕上学会女性ネットワークの会 熊野 康子氏   講演②「経営戦略としてのワークライフバランス」       講師:社会保険労務士 本間 あづみ氏H30 講演①「女性が働きやすい建設産業のために」       講師:社会保険労務士・行政書士 新田 和代氏   道内事業者の取組事例発表   パネルディスカッションR01 講演①「建設産業における女性活躍について」       講師:有限会社ゼムケンサービス 代表取締役 籠田 淳子氏   道内事業者の取組事例発表自治体の取り組み活用基準・土木、建築、設備工事で対象としている。・埼玉県の総合評価方式の「サ 担い手確保・育成に関する取り組み」の(イ)多様な働き方実践 企業の認定で評価総合評価落札方式活用状況受注件数※ R2.10.1以降 公告する案件 から評価開始績」の項目で評価(0.5点の加点)とが大切と考えている。件数340247

元のページ  ../index.html#8

このブックを見る