女性定着促進に向けたアクションプログラム_第3版
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●業  種:特定建設業・一級建築士事務所●会 社 名:有限会社ゼムケンサービス ●代表者名:籠田 淳子●所 在 地:福岡県北九州市 ●事業内容:空間ブランディング、デザイン設計、デザイン工事 等 ●従業員数:9名(うち女性8名)● その他女性定着に向けて取り組んでいる内容:けんちくけんせつ女学校、女性建築デザインチーム 等21時点▲産休に入る社員を囲んで▲「ゼムケンノート」▲現場検査の様子(有)ゼムケンサービスは、「ワークライフバランス」と「ワークシェアリング」を経営戦略に掲げ、社員の成長、社員の夢の実現に向けて様々な取り組みを行っています。その中でも、代表的な取り組みである「ワークシェアリング」は社員の可能性を広げ、社員ひとりひとりが活躍できる機会を創出しています。そのような同社独自の取り組みなどをご紹介します。会社概要令和3年12月末*「ワークライフバランス」と「ワークシェアリング」を経営戦略にワークライフバランスを実現するためには、「ワーク」と「ライフ」の両方を尊重することで、それが良い“相乗効果”をもたらすという意識を経営者が持つことが大切です。そして、各社員がこれまで積み重ねてきたライフキャリアを受け入れ、これから築いていくワークキャリアとライフキャリアをどのようにバランスをとっていくのかを社員に教えていく必要があります。建設業で働く多くの若い方が、仕事に対する意欲はあっても、家事や育児、介護など時間的制約がある等の理由で「ワーク」か「ライフ」のどちらか一方の選択を余儀なくされていると感じます。当社では、社員が家庭と切り離した働き方をすることがないようワークシェアリングを導入しました。ワークシェアリングは、案件毎に複数人でチームを組み、情報の共有を常に行うことで業務を遂行する方法です。独自のSNS等を活用し、チーム毎だけでなく社員全員が自社の携わっている全ての現場情報や対応状況を共有できる仕組みを構築しており、「子どもが急に熱を出してしまった」などのアクシデントが起きても、他の社員が迅速にカバーすることができる環境を整備しています。ワークシェアリングの導入により時間的制約のある社員も働き続けることができています。*人材育成は長い目で中小建設企業の採用は、即戦力を重視する傾向にありますが、当社では、「建築が好きかどうか」に重きを置いており、専門的な知識、資格等は求めていません。そのため、求人の際は建設系の学科でない学生からの応募や未経験者の方からも多くの応募があり、長い時間をかけて多くの経験を積ませる教育をしています。最初は誰でも上手くはできません。気持ちの面を重視し、長い目でみることで、立派に成長し、結果的に会社にとって、なくてはならない存在となっています。また、教育ツールとして、「ゼムケンノート」があります。このノートは、当社でこれまで培ってきたノウハウなど多岐にわたる内容を盛り込んでおり、マニュアル本として社員一人ひとりに渡しています。*チームでオールラウンダーとなる各社員の能力強化のため、業務の細分化や社員の自己・他己評価を行い能力を可視化しています。こうすることで、社員同士の相互理解度が高まり、円滑な連携体制を構築できます。現場で必要な全ての作業を少数精鋭のチームだけで対応できるようになります。さらに、社員の得手不得手の業務が分かるため、一人ひとりの社員教育にも役立ちます。当社では、社員全員が現場に出るようにしていますので、現場仕事も事務仕事も実践をふまえながら苦手を少しずつ潰していくことが可能です。ステップアップも見える化し、モチベーションの維持にもつながっています。*社員の成長・夢の実現に向けて社員の成長・夢の実現に向けて、当社では社員それぞれが目指す、自身の将来像に寄り添い、社員が成長すれば、会社として仕事の幅や可能性が広がります。今では、社員の成長が会社の成長に大きく結果として表されており、社員とともに会社も日々成長を続けています。~お互いが支えあい、社員と共に成長する~ワークシェアリングの導入

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