女性定着促進に向けたアクションプログラム_第3版
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●代表者名:西岡 徹人●業  種:総合建設業●会 社 名:三承工業株式会社 ●所 在 地:岐阜県岐阜市 ●事業内容:建築事業、外構事業、プラント保守点検事業、管工事業 等●社 員 数:59名(うち女性34名)●その他女性定着に向けて取り組んでいる内容:テレワーク、振休・有給取得管理 等20時点▲同社の西岡徹人社長▲ノー残業デー推進の様子▲カンガルー出勤の様子なことを“諦める”という選択肢を無くしたい」と考え、2013年から始まりました。当時、社員数は全体で25名程度でそのうち、女性社員は2名しかいませんでした。社内は普段から休暇が取りづらく、子供を授かった女性社員が育児休暇の取得や復職をあきらめ、仕事を辞めざるを得ない状況でした。そんな時、面談で社長に「子供を連れてきていいよ」と言われました。最初は受け入れられるのに時間もかかりました。ただ、社長自らが子供をあやしながら仕事をしたり、「みんなで育児に参画していこう」と社員全体に発信したことで、社内でも「温かく受け入れ、自然に子供と接する」という風土が出来上がり、今では5人に1人がこの制度を利用するまで活用が進んでいます。*具体的な活用方法子供と一緒に出勤し、子供たちは基本的には親の目が届くところや社内に設置しているキッズルーム等で過ごしてもらっています。また、親が会議等で席を外す際は、チャイルドマインダーの資格を持った社員をはじめ複数の目で見守っています。さらに、男性社員も、奥様の体調不良の時や二人目、三人目の出産時などにこの制度を利用しています。また、子供の成長に合わせて勤務時間をずらして利用したり、繁忙期では、一度勤務時間中に保育園へ子供を迎えにいき、子供を連れて会社に戻って仕事をしている社員もおり、柔軟な形で利用できるようにしています。*導入のメリットカンガルー出勤の導入によって、働く意欲が高い女性が入社してきてくれるため、効率性と生産性を追求しながら成果に繋げてくれます。また、ほかの社員は、子どもと接することで思いやりの心が育まれますし、子どもたちは、社員の業務を手伝う機会がありますので、その達成感が自己肯定感向上につながっていると感じます。今後も、「チーム夢子」の活動のように社員が主体となって、えるぼしの目標でも掲げている女性管理職の割合増加等に向けた様々な取り組みを行うことで、社員がやりがいを持ち、社員の意思が尊重される労働環境の確立を目指した、「三承らしい働き方」の創出をしていきたいです。(1)先進的な取り組み事例三承工業(株)は、女性社員を中心とするプロジェクトチーム「チーム夢子」を結成し、社員自らが環境改善等の社内改革を積極的に推進しています。さらに、地域貢献にも取り組んでおり、えるぼし認定やSDGs貢献企業として認定されています。ここでは、数ある取り組みの中で、ある女性社員の方の妊娠を機に、子育て世代の方々が仕事を辞めずに続けられる取り組みとして始まった、会社に赤ちゃんを連れて出勤する「カンガルー出勤」について紹介します。会社概要令和3年12月末*導入の経緯カンガルー出勤は、 「妊娠や出産で働くことを諦めてほしくない」 、「何かを理由に大切妊娠や出産で働くことを諦めてほしくない「カンガルー出勤」の導入

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